伊勢沢庵は、三重県の伝統野菜でもある御薗大根を、はさがけにして寒風にさらした後、米糠・塩・茄子の葉・柿の皮・唐辛子とともに樽で足掛け3年の歳月をかけ熟成させた古漬たくあんです。
乳酸発酵による酸味と、辛味、香りのバランスが深い味わいを醸した、通好みの一品です。
【伊勢沢庵の歴史】
たくあんは、江戸時代に沢庵和尚が広めたことに始まります。
その十年後には三重県の伊勢路を中心に農村でも作られるようになりました。きっと江戸からお伊勢さんを目指した旅人が、たくあんの味や作り方を伝えてきたのでしょう。
伊勢に伝えられたたくあんは、肥沃な土壌と温暖な気候風土の中で育てられたきめ細かい大根を、素朴で根気のある伊勢人が一本一本丁寧に漬け込み、独自の味が作られてきました。
手間隙かけて長時間漬け込むことで現代風の浅漬けにはない独特の旨みと歯ごたえが生まれます。伊勢沢庵は、昔ながらの製法と味を守り続け、味わい深い嗜好品としてお楽しみいただける、なつかしのふるさとの味です、
【お召し上がりかた】
しっかりとした酸味は、伊勢たくあんの特徴ですが、初めて食べた人には、ちょっと抵抗があるかもしれません。そんなときは、小さく刻んでご飯にかけたり、お茶漬けやおにぎりに入れるのもおすすめ。もちろん無添加・無着色ですから、安心してお召し上がりいただけます。